作詞・作曲：奥野秀樹
その人はいつも くわえ煙草で
大股広げて 手招きをした
その人の膝で 髪を撫でられて
眠るひと時に 帰りたくなる
黄昏はいつも 人恋しくて
誰かの歌が 聞きたくなるよ
その人はいつも くわえ煙草で
歌うみたいに 名前を呼んだ
愛なんて 知らない頃は
愛されてた それと知らずに
あなたの娘です
何一つ 似てないけど
その人はいつも しゃがれた声を
張り上げて 夏の市場にいた
忙しそうな その人の裾を
離さないように ついて回った
恋を失くした 寂しい夜は
雨音を枕に おしゃべりもした
その人はいつも くわえ煙草で
酔ってるみたいに 泣いたりした
夢なんて 見ない振りして
夢みてた 叶わない夢
あなたの娘です
少しずつ 似てきました
その人はいつも くわえ煙草で
うっかり笑って 落としたりした
その人の背中に はぐれないよに
歩いていこうと この頃 思う
愛なんて 知らないくせに
愛を語る 半端者でも
あなたの娘です
ただ一つの 自慢です
ただ一つの 自慢です